コラム

進度の差とプライド~本当の意味での生きていく力

いしど式そろばんの特徴のひとつに「個別対応」があります。

一人ひとりの理解に合わせて学習をしますので、同じ年齢でも、同じ時に習い始めても進度はそれぞれ違いが出てきます。年齢が低いほど生まれ月によって差は大きいですし、得意不得意があることも当たり前。早く進む事よりも、確実に身に付けて進んでいくことが大切であると考えています。

保護者の皆様には「そうそう」と共感を頂くこの進度の差ですが、兄弟で習い始めて進度が逆転してしまった場合、そうは言っていられなくなるのが親心。お兄ちゃんだから、お姉ちゃんだから、とあらゆる場面で常に先頭を歩み、兄、姉としてお手本だったのに、それが逆転してしまうことはこれまでにはない由々しき事態でしょう。兄弟で進度が逆転しそうになった時に、ある保護者の方は「もしも抜かされてしまうと兄のプライドが傷つくのが怖いので辞めさせます」ということがありました。

大人になれば「そんな事もある」と理解ができるのでしょうが、小学生の場合は、兄弟逆転は初めての出来事かもしれません。親として動揺してしまう気持ちも良く分かります。

日本の義務教育は、年齢が区切られ一律に進んでいくシステムですから、学校の中で兄弟逆転は滅多に起こることはないでしょう。けれど、何事にも優劣はつくものです。身体が大きい子もいれば小さい子もいて、力が強い子もいれば弱い子もいる。走るのが早いとか、手先が器用とかそれぞれ個性や得意不得意を生かしたり、カバーし認めあえることは本当の意味での生きていく力でもあると思います。年齢が下の子や後から入って来た子に抜かされても、それを認めて自分のペースで努力すること。そしてまた、それでも抜き返したり、小さな社会体験が出来ることもそろばん教室の良さです。

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